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科学の力ってすげー?

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克服の学習を

2013年。

なんかいろいろなことがあったような気がするし
別に何もない年なんか無いのだといえばそのとおりかもしれないが、
ともあれ大晦日に感じることを文章にしておく。

僕自身、転職をしてみたこと自体は何も後悔はない。
仮に前の会社に居続けたらどういう人生になるかと考えると。

仕事としては、おそらく言われたことをやり続け、
管理系社員として、たとえるならば内海(うちうみ)のような
荒波の少ないサラリーマン生活を送っただろう。

プライベートとしては、さして縁の広がることもなく、
会社の人間関係が大半で、たまに東京に帰ると家族や友人に会って、
再会を懐かしむ、というような日々の続いたことだろう。

そのこと自体は全然良いも悪いもなく、ただそういう人生だという
だけなのだろうと思うけれど、
だけどまあ、そうだとするならば、それがなんなのかと思うと
言葉にならない「封じ込めている」ような感覚があった。

別に僕には特別な技術系能力もないし、そもそも情熱を傾ける道が
見えていない。
飽きっぽさの塊で、何一つ成し遂げたことはない。

そんな人間にとって、荒波の少ない保護された会社生活なんて
じつに満足すべきものじゃないか、と言われると
返す言葉もないのだが。

ただ最終的には、その前の会社の社長の考え方こそが、
僕を後押ししてくれたような気がする。
「楽なところに人間は留まりたがるけれど、そこを出てこそ成長の機会がある」
という。

それを胸に刻んで、地で行ったら、その会社を辞めることに行き着いた(笑)。


で、それで入った今の会社だが、まさか入って1ヶ月で配置転換という
ウルトラDの大技を目の当たりにしたのはもちろん想定外。
小さい会社って、本当に太平洋に浮かぶ小舟のようなかんじで
荒波だらけのなかを脆弱な船体で進んでいるのだなと実感した。
ものすごくポジティブに考えると、その実感を得ただけでも
学びなのかもしれないのだが。

そして、営業をやることになって
正直なところ、毎日壁に当たって跳ね返されるという
しんどさを味わっている。

僕の得意分野なんて大してないけれど、苦手分野に関しては
明らかに存在することがよくわかった。

ただし、自分なりに心理学知見を踏まえて、
なんとか筋道を立てて分析をしてみたところを書く
(もちろん自分による自分の心情分析なんてかなり当てにならない、
 ことこそ重要な心理学知見だという構造矛盾はあるんだが・笑)。

要するに、営業のキモは「交渉」にある。

目的としては「物を売る」ではロングタームでうまくいかないらしい
ということは、様々な本にも書かれているし納得できることであり、
では目的は、というと「顧客課題の表出と解の提案」というような
かっこいい答えが、かっこいい上におそらく真理なのだ、
ということは僕は頭では理解している。

が、それを現実にするための方法が「交渉」であり、
それが僕はまったくできないということが判明したのだった…。
そりゃ、辛い。

交渉とは、どういうカードが切れるかを把握したうえで、
現実の相手とのやりとりを通じて望ましい解に到達するという
まさに人間の社会的能力バトルみたいなものだと僕は思う。

ビジネスパーソンの商談のような交渉というのは、
はっきりいえば自分の感情はどうでもいい、というよりも
そこにこだわっていては望ましい解には行けない。

裏表がないことは、それが求められる関係では望ましいことだが
ビジネス交渉の場では、それは無力どころか害にすらなりえる。

ビジネス交渉をするビジネスパーソンは、
解の実現のために、利害判断や交渉戦術の選択に的確さと俊敏さが
発揮できることが、高く評価されるのだ。
(そして、その能力が高いタイプのプロフェッショナルは引く手あまただろう)

…で、僕は、この能力がまるでないのだった。

この能力は、生得的なものか、後天的なものかでいうと、
まったく根拠に乏しい推測だが、どちらもかなり重要になってくる
ものではないかと感じる。
先天的になにがしか、そういった立場上の便益実現に関わる能力の
高さがあって、そういう人が、実際の社会関係のなかで
(仕事もプライベートもふくめて)経験を積むことで、
さらに洗練されて能力が高まっていくのではないか。

僕は多分、先天的に乏しいうえに、それを鍛えてくる機会も
まるでなかったので、
見事に交渉力の低い、いい大人になってしまったような気がする。

もちろん、これは学習のサイクルを通じて、
すなわち知識と経験と反省のサイクルを前向きに取り組めれば
伸びるものだとは思うから、
別に今から伸ばすことが無理だと思っているわけではまったくないのだが。

しかし残りの人生を何か「夢中になれること」を見つけて
取り組みたいのであれば、
その不得意分野でメシを食うという発想は、
時間と労力のわりに成果が遠く充実感が得づらい道なのじゃないかと
想像しちゃう自分もいる。

こういうとき、頭でっかちは面倒なんだよな(苦笑)。
営業マンに体育会系、みたいな議論が根強いのは、
結局頭でっかちで止まっていても何にもならないから、
それよりは動き出すほうがよほどマシという感触を持つ
ビジネスパーソンがけっこういるのかもなと思う。
それもまあ、僕みたいなのがいたら、そうなるかもな〜。

ということで、
とりあえずその不得意分野の壁に跳ね返されて、
戦力外通告予告みたいなプレッシャーも含めて
心がくたくたになりかけているところではあったのだけれど、
しかし考えてみれば、
これも経験したことで初めて分かることだ。

知識先行型が、行動の要求される現実に直面すると、
「知っていても役に立たない」
無力感、不安感に打ちのめされがちなのだが、
そこで「学習の真っ最中だ」という認識を強く持って
対処していくことで、知識を現実に応用するための
脳内のシナプスの変化が起きていくのではないかと想像する。

ということで、僕はきっとそういうフェーズにあるのだと
結局は楽観的視座から見なすことで、なんとかなると
思っている(笑)。

2014年は、
上述したような「克服の過程としての学習」を
成しえたい。

そして、方法はわからないのだけれど、
学びを実現するプロセスで支障を抱えて憂鬱な人に何か
支援するようなことができればとも思う。



克服という意味では、「愛」も、
実現するべく何かしたほうがいいのだろうなと思いつつ、
不得意すぎて入り口が分からない罠(汗)。

来年になったら師匠探そうかな~…。


以上、紅白を見ながら、整理というより書き散らかし。
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